骨盤骨折が増加中
ケアマネジャーのHです。
近年、高齢者の方の骨盤骨折が増えており、特に80代以上の方が多いとか。
ある病院では月に1~2人のペースで新規患者を治療しており、全国では年間数万人にもなるとか。
事故で折れた場合に比べ、骨折部分が目立たずレントゲンではよくわからない。MRIやCTでようやく折れていることが分かるという事例が非常に多いようです。
腰に強い痛みを感じて受診しても、通常は骨盤のある下の方まで検査しないため、腰痛や座骨神経痛などと診断され、必要となる治療がなされていない現状があるようです。
骨盤骨折で多いのは「仙骨」(お尻の尖っているところ)で、仙骨と共に、前方の「恥骨」が折れてしまっていることも多いとのことです。
早期に発見すれば、安静とホルモン治療や小さな手術で済みますが、発見が遅れると、何回も転んで骨盤のあちこちが折れたり、骨折部分のずれが大きくなったりして、大手術が必要となることもあるので、注意が必要ですね。
強い痛みがあることで、寝て過ごす時間が長くなり、その結果、筋力や体力の低下が進んだり、肺炎や尿路感染症のなどのリスクも高くなります。
腰痛の治療を受けても強い痛みが取れない場合は、専門の医師にもう一度よく診てもらうことも必要だと思います。