ボトックス注射
八軒看護師井村です。
神経難病をかかえている利用者さまのなかには、ボトックス注射をしている方がいらっしゃいます。
ボトックスは、ボツリヌス菌が作り出すA型ボツリヌス毒素を精製した薬剤で、筋肉を弛緩させる(ゆるませる)効果があります。
過剰な緊張によって固くなってしまった筋肉を弛緩させることにより、関節を動かしやすくします。
効果は3ヶ月くらいと言われていますが、人によって差があるようです。長期間の効果は得られないため、効果を持続させるためには反復した治療が必要となります。そのため、治療部位の状態をみながら次の治療の予定が決まります。
開眼失行という意図的に開眼ができない状態の場合にも使われていますが、神経内科の医師の説明では眼瞼の場合は筋肉が小さいので半年くらいは間隔をあけたほうが良いとのことでした。
ボトックス注射後は関節が動きやすくなっているため、積極的なリハビリをすることで効果を高めることができます。タイミングを逃さずリハビリを行ない、良い状態が長く続けられるように支援していきたいと思います。