ナーシングホーム⼋軒

その方に合わせて

みなさまこんにちは。ナーシングホームしあわせ八軒 看護師 新井田です。

本日は一人一人に寄り添って生活を整える、というお話です。

弊社には難病指定されているパーキンソン病の方が多く入居されています。パーキンソン病の特徴的な症状として、「ウェアリング-オフ現象」があります。

パーキンソン病は、脳で働く神経伝達物質のドパミンが不足して、色々な(例えば、体が動きにくくなる…等の)症状が起こります。このドパミンをお薬で補うのがお薬による治療です。しかし、薬を何年も内服していると薬の効果が短く感じられるようになってきます。(パーキンソン病そのものの進行であったり、体がお薬に慣れてましまったり、内服した薬の体内でどれくらい吸収されるかも個人差が大きく、様々な要因があると言われています。)この、薬効が切れてしまって体の動きが悪くなった状態を「ウェアリング-オフ現象」と呼びます。

この、ウェアリング-オフ現象によって、予定通り動けなかったりする不便をご利用者様方は抱えていらっしゃいます。

例えばお食事です。温かいものを召し上がって頂きたいですが、なかなか思い通りいかない日もあります。

食事も食中毒などが心配ですので、お取り置きできる時間は限られてますが、なんとか体が動くタイミングで召し上がって頂きます。…でも、お一人で召し上がるのはなんだか味気ないものです。

そんな時は職員がそばで見守りいたします。

お食事のスピードや一口の量、お薬の管理、喉に詰まらせるような危険は無いかな?など、皆さまのお食事中は、私たちスタッフにとっては非常に緊張度の高い瞬間です。食事は楽しみでもありますが、病気を抱える方にとっては危険も併せ持つものです。写真でも、横に座っているだけのように見えますが、色々観察しているのですよ☺️

パーキンソン病という病気は、本当にその方その方で症状や困りごとが多彩です。私たちも出来うる限り、その方に合わせた介護、看護を心掛けています。1日の生活の中で、笑顔になれる時間が1秒でも多くあってほしい、という思いでお仕事をしています。

本日もお読みくださりありがとうございました。

その方に合わせて はコメントを受け付けていません