キーパーソン
しあわせ西野看護師島田です。
利用者様の医療、看護、介護を決める上での意思決定や問題解決の要となり、緊急時の連絡などで強い影響力のある人(キーパーソン)は誰かなのか確認することはとても大切です。
当施設に入居されている利用者様の場合、ご主人や遠く離れて暮らす息子さんがキーパーソンですがお二人とも献身的で慈愛に満ち溢れ、とても温かなご家庭と感じております。
最近利用者様は、病気の影響で十分に食べられなくなりご自分の意思を伝えられず、日常生活すべてに介助が必要となってきました。
主治医は、経管栄養とPEG造設が必要と利用者様とご家族に同意を求めました。ご主人は、利用者様を傍らで見ていて心配や先の見えない不安に悩まされ、経管栄養が最善と理解されながらもすぐに決めることができませんでした。
ご主人は、なんとか妻を助けたい、力になりたいと思う一方で、「自分は何もしてやれない、これ以上辛い思いをさせたくない」との思いが強く、気持ちが沈みこんでしまいました。
少し間をおいてご主人に代わって息子さんが静かに、「先生にすべてお任せしましょう」と。
一通りの診察を終えて息子さんは、その場の暗い空気を追い払うかのように明るい表情で「今度、お母さんの化粧品を買ってくるから」と笑いながら伝えていました。
ご高齢の両親に対する思いやりと時として勇気づける息子さんの温かい心情に触れ、一つの感動を覚えました。

