口腔ケアの新たな取り組み
ナーシングホーム西野看護師Aです。
口腔ケアというのは、身体が不自由になり、ご自身で適切な歯磨きができなくなった方に、
口腔内に付着した食物残渣や分泌物などをブラッシング等で取り除き、口腔内の清潔を保つために実施するものです。
口の中には細菌がたくさん存在しています。
唾液の持つ自浄作用によって洗い流されていますが、高齢になったり、病気や寝たきりなどにより唾液の分泌が減ることで乾燥し細菌が定着しやすくなります。
口腔内が乾燥していると歯周病悪化や摂食嚥下機能が低下、ケアの際痛みや出血を伴うことも出てきます。
最近の研究で歯周病菌が血液にのって移動し、脳内に入り込み、アルツハイマー認知症の原因の1つのアミロイドβ蛋白を増やし認知症を悪化させることがわかってきました。
訪問看護では、口腔内の状態を観察しています。
乾燥の強い方は特にマメなケアが必要です。
今は口腔用保湿ジェルも様々なものが出ています。
しかし困ったことに適切に使用しないとジェル自体が口腔内で固まり更なる汚染のきっかけにもなるのです。
バイオティーンというジェル。
これは、使っていて保湿効果が高く、残存しにくい。看護師の評価が高いです。
しかし、小さいのにいいお値段します…。
先日、訪問診療の歯科衛生士さんから、太白ごま油が良い、と聞きました。
太白ごま油とは、普通のごま油と違い、焙煎していない生のごまから抽出したもので、無色透明、ごま油特有の香りもなく、酸化もしにくい特徴があります。
アーユルヴェーダでも使用しているオイルだそう。
手の甲に数滴垂らして口腔内をマッサージするように塗りこんだり、水の中に数滴垂らしてそれで歯磨きをしたりするとよいそうです。
実際に使用してみたところ、口腔内の粘膜がとても滑らかに潤って汚れも浮き取れやすくなりました!
まだまだ使い始めたばかりではありますが、ひと瓶千円以下で買えますし、ジェルよりかなり長持ちしそうです。
ただし、ごまアレルギーの方は、使用禁止ですのでご注意くださいね。


