まめ知識,  ナーシングホーム西野

構音訓練

こんにちは!西野看護師のTです。

先日、ある入居者様が「自分の言葉が聞き返されることが多くなってきたの。病気のせいで、はっきり話す事が難しくなってきているのが分かる。」と話されていました。
多系統萎縮症による、呂律の回りにくさや発音の不明瞭さなど(構音障害)の症状を呈している状況です。嚥下障害よりも先に、この症状を自覚される方も多いそうです。

多系統萎縮症とは、自律神経障害に加えて、錐体外路系、小脳系の三系統の病変、症候が様々な割合で出現することが特徴とされています。
錐体外路症状(パーキンソニズム)が目立つ場合と、小脳運動失調が目立つ場合とで更に大きくニつに分かれます。
小脳が障害されると、歩行、動作、話し方がぎこちなく不正確になります。その内の一つが、構音障害にあたります。

残存機能の維持や病態の進行予防としてリハビリの継続は重要です。
ちなみに構音訓練は、普通にお話するのとは少し違っています。例えば”まめのめ まめのみ まみむめも”という文を、口の動きを意識してゆっくりはっきり発声する練習をします。
上記の入居者様も、現在毎日リハビリを行われており、笑顔で過ごされる時間が増えています😊

一人だと、上記のようなリハビリは難しい面もあると思いますが、当施設では一対一でじっくり時間をかけてリハビリを行うことが出来る環境が整っています!

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