ナーシングホーム西野

廃用症候群

 大きな病気になったり、大ケガや手術などで入院するなどして安静状態が続くことがある。そうすると、もともと元気な人であっても身体能力の低下や認知症の症状を悪化ささせたりする。

 入院中の看護では、治療が円滑に進むことを優先するあまり、安静を追求する傾向がある。
また、大事をとっての床上安静やベッドからの転倒転落予防の為、安全な入院生活を重要視する。

 さて先日、突然の病気によって日常生活への支障がある状態に陥り、以前と同じような状態に戻らないまま利用者様が退院されてきた。
 わずか2週間余りの入院生活だったが、すっかりやせ衰え生気がなく自分でベッドから起き上がることも出来ず、日常生活のすべてに介助が必要となっていた。

 今後は、ご本人がストレスと感じない程度の軽い運動、手足を揉みほぐすようなリハビリを行いながら、少しずつ自分を取り戻していく。
こまめに時間や場所をお伝えしながら不安な気持ちに寄り添い、介助しすぎず、持てる力を発揮できるようなサポートを意識しなければなるまい。
               2022.1 西野看護師 島田記

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