自立支えるためのルール
ケアマネジャーのHです。
介護は、介護する人が介護を必要とする人に対して一方的に援助するものではなく、2人で一つの動作を織りなすといったイメージに近いものです。
二人三脚のように体を一つにして、かつ目的に向かってお互いの動きを感じ合いながら前に進めなければなりません。
身体と身体のコミュニケーション、それが介護の本質です。
仕事やスポーツなど複数の人が関与することにはルールがあり、ルールが守られるから、安心して個人の能力を発揮することができます。
介護も同様です。
介護を必要とする人が安心して、存分に能力を発揮していただきたい。
そのため、守られるべき最低限のルールがあります。
それは「動き出しは本人から」です。
介護を必要する本人から、わずかでも先に動き出してもらい、その後に介助の手を差し伸べるということです。
たったそれだけを守れば、介護が未経験な人でもそれなりに動作の介助を行うことができます。
本人が動き出しているその姿に、どうしたいのかという意図に気づくことができるからです。
しかし、介護では「協力動作」という言葉を用いることがあります。
介護を必要とする人が、介護者の介助に協力するという意味で用いられます。
誰が誰の動きを助けるのが介護だったでしょうか。
この小さいようで、大きな逆転。
これを戻していかなければ、自立支援などあり得ません。
本人の選択を信用し認める介護のルール、それが「動き出しは本人から」です。

