幻覚
しあわせ西野看護師Sです。
パーキンソン病とは、脳に異常が起きることで、身体が自由に動かしづらくなる疾患です。
主な症状は運動障害ですが、「うつ」「妄想」「幻覚」などの精神的な症状があらわれることも多いです。
幻覚は、パーキンソン病の代表的な症状の一つです。
そして、パーキンソン病の治療薬が原因で幻覚が起こることもあります。副作用による幻覚は、薬の服用期間が長いほど出やすい傾向があります。
薬の減量や中止、種類を変更したりすると、幻覚症状はおさまることが一般的です。
また、パーキンソン病による幻覚が起こるには、もう一つの理由が考えられます。
それは、パーキンソン病による体調不良です。
とくに高齢の方の幻覚は、脱水症状や発熱といった体調不良が原因の場合も多いです。
さらにパーキンソン病では、レビー小体による中枢神経へのダメージにより、自律神経失調が起こりやすいです。
自律神経失調とは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、心身にさまざまな不調をきたす状態です。
自律神経失調の代表的な症状には、便秘・脱水症状・めまいなどがあります。
パーキンソン病による自律神経失調が起こると、幻覚が起こりやすい状態に陥るのです。
介助者の関わり方
①否定せずに受け入れる
周囲からすればただの幻覚でも、本人にとっては紛れもない実体として見えています。ときには幻覚によって、恐怖を感じていることもあります。そのため、周囲から幻覚を否定されると、本人は戸惑い混乱してしまいます。「自分は理解されている」と感じられれば、それだけで幻覚症状がおさまることもあります。
②幻覚が起きにくい環境を整える
幻覚は一般的に、暗い場所や、見通しの悪い場所で起こります。たとえば、家具の物陰が人影に見えるなどのケースが代表的です。幻覚を防ぐためにも幻覚が起こりにくい環境を整えましょう。
③体調不良などがないか確認する幻覚は、便秘や発熱、脱水症状などの体調不良を原因として起こることもあります。とくにパーキンソン病の方は、自律神経失調が起こりやすいため、心身に不調をきたすことが多いです。
パーキンソン病の方は、自身での適切な健康管理が困難な場合があります。そのため私たち介助者が日々健康観察を行い、必要時主治医に報告し連携していくことが求められます。
全ての入居者様が心穏やかに過ごせる日々でありますように。

