ナーシングホーム琴似

☔️気象病🌧️

こんにちは、しあわせ琴似看護師のNHです。4月に入り、春らしくなってきましたが、季節の変わり目寒暖差に体調を崩すことありませんか❓

ある利用者様より「今日は天気が悪いから体調が良くない」「寒いと関節が痛む」等、体調不良を訴える方もいらっしゃいます。

痛みだけでなく、パーキンソン病やレビー小体型認知症の方も、気圧に体調が大きく影響されるようです。おそらくパーキンソン病やレビー小体型認知症では自律神経が障害されているため、気圧・気象の影響を受けやすいのだと思われます☔️

本日は気象病についてお話しします。

雨や曇りの日、季節の変わり目などに起こる体調不良。頭痛、めまい、倦怠感、関節痛、気分の落ち込みなど、症状は人によってさまざまですが、天気の悪い日や寒暖差の激しいタイミングで体調を崩しがちなら「気象病」の可能性があります。まずは、こちらのチェックリストで自分が気象病かどうかをチェックしてみましょう🤚

気象病チェックリスト

  • 雨が降る前(数日前~直前)や降っているときに体調が悪くなる(頭痛、めまいなど)
  • 天気が変わるときにメンタルの不調がある
  • 雨がやんで晴れてくるときなど、天気が回復する際に体調が悪くなる
  • 雨が降る前に関節や過去に骨折などのケガをしたところに痛みを感じることがある
  • 台風や熱帯低気圧が発生したあたりから体調が悪くなる(頭痛、めまいなど)
  • 「もうすぐ雨が降りそう」など、天気の変化をなんとなく予測できる
  • 雨の日はやたらと眠くなる
  • 春や秋、梅雨など季節の変わり目に体調を崩しやすい
  • 冷え性である
  • 急に寒くなったりすると体調が悪くなる
  • 湿気が多いと胃腸の調子が悪くなる

気圧、温度、湿度などの変化に対して体がうまく適応できないことによって症状が悪化するのが「気象病」です。
こうした気圧や温度、湿度の変化がなぜ不調につながるのでしょうか。

「私たちの体は自律神経のバランスによってその恒常性が保たれています。交感神経が体を活動モードにする一方、副交感神経がリラックスモードにすることで、そのバランスが保たれます。しかし、ストレスを強く感じる環境下に置かれたり、生活リズムが崩れている場合には自律神経のバランスが乱れやすくなり、気象の変化に敏感に反応しやすいのです。

中でも気圧は不調に大きく影響し、

「耳の中にある内耳が気圧の変化を敏感に感知し、それが脳に伝わることで自律神経のアンバランスを引き起こすのではないかと言われています👂

耳は外側から内側に向かって外耳、中耳、内耳に分けられます。最も内側にある内耳には、聴覚に関わる「蝸牛(かぎゅう)」とともに、頭の位置や動きの情報を集め、体のバランスを維持する「前庭」「三半規管」があります。
「内耳には気圧を感知するセンサーが存在する可能性が高いと考えています。気象病の人は、気象の影響を受けない慢性痛の患者や健康な被験者に比べて内耳の感受性が高いことを確認しています。そのため、気圧の変化を内耳にあるセンサーが感知し、前庭神経が過剰に興奮することで自律神経のバランスが乱れ、その結果交感神経が優位になりすぎるとめまいや片頭痛、関節痛の悪化が起こり、副交感神経が優位になりすぎると眠気やだるさ、うつ症状が生じやすくなると考えられています😩

温度や湿度の変化は「皮膚・粘膜」が感じる気圧だけでなく、温度や湿度の変化も気象病の大きな要因です。

「温度や湿度を感じるセンサーは主に皮膚や粘膜にあり、脳や脊髄の中枢神経や内臓にも存在します。これらの部位に存在するセンサーが外界の温度や湿度の変化を敏感に感じ取ることによってその刺激が自律神経のバランスを乱し、不調や、不調の悪化につながると考えています

片頭痛は、気温が上昇するタイミングで症状が悪化しやすく、肩こりや緊張型頭痛、関節痛などは気温が低下するときに悪化しやすいといいます🌨️

関節痛が強まる原因の一つは湿度と考えられています。湿度が高い環境では、東洋医学でいう体の中で水分の偏在が起こる「水毒」や、体に湿気が滞る「水滞」の状態になりやすくなるからです。
「東洋医学では、湿度の上昇によって生じやすい不調があると考えています。もともと体に湿気が滞りやすい『水滞』や『水毒』といった体質の人は、湿度が上昇したときにめまいや倦怠感、むくみ、頭痛、関節痛、胃腸症状などが悪化しやすくなります。

気象病の症状を少しでも軽くするためには、事前に予防をしておくことが大切。毎日のルーティーンとしてこのような行動を心がけておくのがおすすめだそうです。

  • 朝食をしっかりとる
  • 朝起きてすぐに日光を浴びる
  • 朝起きて散歩をする
  • 定期的に運動をする
  • 睡眠の質を上げる
  • ストレスをためすぎない
  • 腸内環境を整える

「朝起きて朝ごはんを食べると、副交感神経優位から交感神経優位へと、スムーズに切り替わります。また、午前中に最低でも15分は日光を浴びましょう。カーテンを開けて光を入れる、散歩する、ベランダに出て洗濯物を干すくらいでも大丈夫です。

日光を浴びると体内にセロトニンができるんです。セロトニンには私たちの体を活性化し、記憶力や活動量を上げる働きがあります☀️14時間すると、セロトニンは眠気を催すホルモンのメラトニンへと変換されます。そのまま夜の11時くらいにメラトニンが最高値になった頃に眠ることを繰り返すと、🥱体のリズムが整います。このように、生活習慣を整えることによって体のリズムも整い、自律神経のバランスが良くなることにつながります。これが気象病の予防の基本的な考え方だそうです。

また、それ以外にもストレスをためないことも大切なんだそうです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました🙏

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