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コミュニケーションボード

西野看護師千葉です♬

先月、大脳皮質基底核変性症の入居者様とのコミュニケーションについて、ブログを書かせていただきました。

現在は会話でコミュニケーションをとることが出来ていますが、進行に伴い会話困難となりコミュニケーションが難しくなる事が予想され、会話以外でのコミュニケーション方法を今から準備する必要があります!というような内容でした。

そこでお話ししていた、
【コミュニケーションボード】を今回作成してみました\(^o^)/

以前、スタッフみんなでその方が訴える内容について意見を出し合っていたので、それを参考に作りました。

初め、一枚の用紙に全ての選択項目を書く方法を考えました。
一般的に販売されているコミュニケーションボードもそのような形のものが多いようです。

しかしその方法の問題点として、
・項目数が多く混乱する、指差ししにくい
・時間帯によって訴えが異なる
・今後新たな訴えが増えた時に追加しにくい、不要となった項目も残り続けてしまう
などが考えられました。

なので選択肢を増やしたり減らしたりする事ができ、さらに二択や三択などに絞る事で混乱も防げる方法を考えました。

そこで出来上がったのがコチラです!



マグネット対応のホワイトボードを使用する事で、その時に必要な項目だけ選んで貼り出す事ができ、さらにホワイトボードなので臨機応変に手書きも出来る!というのがこだわりポイントです(^-^)v
そして何より、完全なるオリジナル!
この方の訴えに100%合ったコミュニケーションボードに仕上がっています★

実際に方法と目的をご本人に説明し、練習をしてみました。

使ってみると、肘や手指に関節拘縮があるため、上手く指差しすることが困難でした。また、選択肢が多すぎると「わからない」と混乱する様子がありました。
しかし選択肢を三択などに絞って使用すると、手の甲で触れて示す事が出来ていました。

コミュニケーションボードのもう一つの利点は、新しく入ったスタッフでもその方の訴えの選択肢がわかる事でコミュニケーションが取りやすくなる事です。今後病院に入院が必要になった時などにも役に立つのではないかと思います。

使用していく中で改善点も出てくると思います。その都度スタッフ間で意見交換をし、その方に寄り添う形にパワーアップしたものになっていければと思っています✨

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