居宅介護支援事業所

高齢者の口の健康

ケアマネジャーのHです。

「滑舌が悪くなった」「硬いものが食べにくくなった」―。

もし、このようなことを感じたら「口の衰え(オーラルフレイル)」のサインかもしれません。

口の健康を保つことは、単に口の中を清潔にするだけではなく、日常生活を健康に過ごすために重要なことなのです。

口の健康は二つの視点があります。

一つが「口の中」で、口の中を清潔に保ち虫歯や歯周病などの病気を防ぐことや、入れ歯の手入れ、かみ合わせを調整し、しっかり栄養が取れる環境をつくることです。

口の中には数百種類の細菌がおり、ケアを怠ると細菌が繁殖して口臭の原因になるほか、その細菌が肺に入り「誤嚥(ごえん)性肺炎」を引き起こす恐れもあります。

もう一つが「口の周りの筋力」で、口の中が清潔でも、筋力がなければ飲み込みが悪くなったり、滑舌が悪くなったりします。

特に、食べ物をかむ力が弱まると、硬いものより軟らかいものを食べるようになり、さらにかむ力が弱まる…という悪循環になる可能性があります。

軟らかい食品はご飯やパンなど炭水化物が多く、肉などのタンパク質を取る量が減ると、栄養バランスが崩れかねません。

筋力は口を動かすことで維持できるのですが、最近は新型コロナウイルスの影響で会話する機会が減ったこともあり、筋力が低下している高齢者が増えている印象があります。

口の衰えは加齢とともに徐々に進むため、本人でも気が付かないことがあります。

歯科ではかむ力やのみこむ力、舌や唇の動きなどを詳しく検査し「口腔(こうくう)機能低下症」の診断を行っています。

歯科医や歯科衛生士による歯磨きや体操などの指導を通じて改善を図ります。

口の衰えを感じたら一人で悩まず、口の専門家に相談することが大切です。

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