人生最終段階の意思表示
ケアマネジャーのHです。
老いと死は、誰にでも平等に訪れます。
「終活」などと言われますが、死期が迫る人生の最終段階で、どのような医療や介護を望むのか、どう過ごしたいのかなどの希望を、元気なうちに文字に残し周囲の人に伝えておくことは大切なことです。
だれもが突然、命に関わる病気になったり、事故に遭遇したりする可能性があります。
回復の見込みがない状態となった際や認知症などで意思疎通が難しくなった場合、自分の気持ちを周囲に伝えられないことがあるかもしれません。
不本意な形で人生を終えるより、自分はどうしたいのか、あらかじめ考えをまとめておきましょう。
厚生労働省は、自分の考えを家族や医療・介護職らと事前に繰り返し話し合って共有し、文書にまとめる「アドバンス・ケア・プランニング」という方法を推奨しています。
「人生会議」という愛称が付いています。
医療・介護現場では、こうした取り組みが始まっています。
話し合いは「まだ自分は大丈夫」といううちから、信頼できる人たちとしておきましょう。
死の迎え方だけではなく、何を大切にするのかといった、望む生き方を含めて、認識を共有しておくのは有意義なことです。
公益社団法人日本尊厳死協会が普及に取り組む文書「リビング・ウイル」で、意思表示する方法もあります。
延命治療や心身の苦痛を和らげる緩和ケアなどの希望を示す内容で、同協会のホームページに見本が掲載されています。
残される家族が、本人に代わってあれもこれも決断しなければならないというのは、心理的に大きな負担となります。
それを軽くするためにも、方針を明確にしておきましょう。
厚労省は「いいみとり・みとられ」の語呂に合わせ、11月30日を「人生会議の日」としています。
この日をきっかけに、親族など大切な人たちと話し合ってみてはいかかでしょうか。

