ナーシングホーム西野

待ち時間

当施設に入居されている利用者の病院受診に付き添うことが多々ある。
病院受診は、外来予約手続きをして診療を受けることがほとんどである。しかし予約をしていても病院の待ち合い室で診察の順番を待つことになり、待てども待てども呼ばれないことがある。
 そうこうしているうちに時間がどんどん過ぎていく。こちらとしても時間が無尽蔵にあるわけではない。待つことにすっかり飽きてしまった利用者様は、「ちょっと売店に行ってくる」と。

 病院スタッフは、皆忙しそうにしており慌ただしい雰囲気がこちらにも伝わってくる。どのくらい待てばいいのかなどと下手に声をかけようものなら、目も吊り上がり逆切れされそうである。
 医療は、たとえ「3分診療」でも診察の順番を待つのは仕方がないと思うが検査、会計とさらに待たされるのはやりきれない。
 できるだけ大勢の診療を行い、効率を優先させなければ経営が成り立たないというのが現実の診療システムである。いわゆる薄利多売というものである。
 ひたすら待つという忍耐をしながら、いつかゆったりとした病院受診ができる日々が来ることを願うばかりである。
     2022.2 西野看護師島田

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