歯の健康
ナーシングホームしあわせ西野看護師Sです。
本日は歯の健康について、記してみます。
健康的な食生活を維持するためには、80歳になっても自分の歯を20本以上保つことが推奨されています。しかし、現状では80歳の平均歯数は13.9本、20本以上の歯を保っている人の割合は38.3%(平成23年歯科疾患実態調査)と、目標を達成している人は半数を下回っています。日本人の平均寿命が延びる一方で、歯の寿命も延ばすことが課題となっている状況です。
日本では「歯周病」で歯を失う人が多くなってきており、とくに高齢になると、歯周病で歯を失う比率が高くなります。
歯周病は、歯を支えている歯肉やあごの骨が徐々に破壊されていく病気です。正しい治療やケアをせずに放置していると、やがて歯がぐらぐらになって抜歯を余儀なくされます。
歯周病は口の中だけの病気ではありません。歯周病は全身の病気と深い関わりがあり、なかでも注目されているのが歯周病と「メタボリックシンドローム」の関係です。
(1)歯周病によって噛む機能が低下すると肥満になりやすい
(2)歯周病の原因菌である歯周病菌が血管に入ると血糖値をコントロールするインスリンの働きが悪くなり、糖尿病を悪化させる
(3)逆に肥満や糖尿病の人は歯周病を発症しやすく、しかも重症化しやすい
などメタボリックシンドロームと歯周病は、相互に影響し合いながら、互いを悪化させることがわかってきたのです。 歯を健康に保つコツを以下に記載してみます。
栄養バランスのとれた規則正しい食事を心がける。
何でもよく噛んで食べる。
食後20分以内に歯を磨く。
歯科で定期的に歯石を除去する。
虫歯を放置せずに治療する。
私自身、自分の歯を大切にしようとこの年で再矯正に踏み切ることにしました。食べることは生きることに直結します。
当施設では口腔内の衛生保持、治療など歯科往診で随時対応が可能となっています。今後とも看護師・介護士・STが協力して入居者様の口腔ケア、観察に努めて参ります。