呼吸リハビリ
しあわせ西野 看護師のFです。
本年もよろしくお願いいたします。
今回はALSの利用者様に理学療法士と同行訪問した時のお話をさせていただきます。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、病気の影響により呼吸筋や咽頭筋の筋力低下がおこり、呼吸が浅くなったり、咳の力が弱くなります。その為、呼吸筋を少しでも長く維持するために呼吸筋を鍛える訓練や呼吸を整える訓練が勧められています。
訪問時、酸素飽和度の値が94%と低めで息苦しさあり。呼吸音を聴取すると呼吸音が弱く、浅い呼吸になっていました。
理学療法士が呼吸リハビリを実施。利用者様が1人でも行えるリハビリ方法も指導してもらいました。
1、座って、両腕を直角に曲げて肘をつけて顔の前にもっていく。
2、鼻から息をゆっくり吸いながら、両腕を左右に広げ、胸を横に伸ばす。
3、口から“フー”と息を吐きながら、 両腕を最初の位置に戻す。
《リハビリ風景》


リハビリ実施後、酸素飽和度の値が一時的ですが、97%へ上昇!利用者様も呼吸が楽になった、と話されていました。
このように実際に効果がみられ、改めて呼吸状態の観察や呼吸リハビリの重要性を実感しました。
利用者様の苦痛を少しでも軽減できるように今後も理学療法士と協力してリハビリ方法を考えていきたいと思います!